十二国記を読んだので、感想を。
月に1冊、本を読むとひっそりと目標を立てているのですよ。
で、今日1冊 完読!
読み終わったフレッシュな感想をさっそくアウトプットしようと思う。
今回読んだのは
十二国記はシリーズもので、今回のストーリーはエピソード4にあたる物語。
NHKの深夜アニメでやってたのを学生のときにたまたま観たのが出会いのきっかけ。
当時の自分と重ね合わせて泣きながら見てました(笑)
そこからずっとファンです。
ざっくりとストーリーは、
目立つことなく人の顔色をうかがいながらも平凡に生きてきた高校生の陽子が、突然「あなたは王だ」と言われて異世界に飛ばされ、わけがわからないまま妖魔(化け物)に襲われて命の危険にさらされたり、人に裏切られたりしながらも成長していく物語。
今回のお話は、王になった陽子だけど、常識も文化も全く異なる世界で王としての役割への葛藤。
そして、別の国でそれぞれ苦しみや葛藤を抱えている2人の少女たちの話。
もう、壮大なスケールの話なので、全部を語るのは無理なので、ぜひ本を読んでみていただきたい。
私がこの十二国記が好きなのは、ただのファンタジーものというのではなく、人間の弱い部分や醜い部分がものすごくリアルに描かれていること。
それが重すぎず、悟らせてくれるところが好き。
今回出てくる2人の少女は、
「自分ばかりなんでこんなにひどい目に合うのだろう」
「誰も助けてくれない」
「なんでこんな私ばかり」
と思っている。
主人公の陽子だってエピソード1のときは、最初はそれはもうひどくて・・・(笑)
悲劇のヒロイン感が半端ない。しっかりしろよ!って突っ込みたくなるときもあったり。
でも、よく考えたら自分だってそう思うときだってあるんだよね。
自分にじゃなくて、他人に矢印が向いてしまうこと。
この話の中で、そんな陽子も然り、少女2人に然り、ピシッと言ってくれる人がいて。
自分ばかりがひどい仕打ちにあうって思っているけど、それはただ自分は不幸でかわいそうな人間だから誰かに助けられて当たり前ってどっかで思っているからで。
会話の中で
「気持ちよく不幸に浸ってる人に同情する人なんていない」
って言われる場面があるんだけど、グサッとくる。
ちょうどアニメを観ていたとき、私は体育会系の部活で部長をやっていたときで、部員とコミュニケーションもうまく取れず、壁にぶつかりまくってたときで、
この言葉たちに涙しながら観てたのを鮮明に覚えてる。
それ以来、私は自分ばっかりって思うことはなくなったし、悲劇のヒロインになることはなくなった。
だから、この本は私の人生のバイブルみたいなもの。
特にこの巻は私の人生に大きく影響をもらったって言っても過言じゃない。
今回は上巻までだけど、下巻も買って早く続きが読みたい。
物語も壮大で、出てくる登場人物たちが何かしらでつながってるから読み応え充分。
そして、何より私の人生に大きく影響を与えたってのが大きい。
人生の経験値アップするのは間違いない1冊だと思う。